無機物

書ききれなかった事などをつらつらと。

人生で初めてソープに行ってきた話。

経緯

2020年3月中旬、新型コロナウイルスの影響により大学の授業開始日が延期になる事が発表され、思いがけずして春休みが延長された。そして僕は

「せっかく春休みが長くなったんだし旅行でも行くか。コロナの影響でホテルも安くなってそうだし北海道に行こう」

突然そう思いつき、北海道旅行の旅程を組み始めた。その旅行の内容は元気があれば他の記事にでも書こうと思う。

そして旅程を組み、「北海道といえば稚内。とりあえず宗谷岬を見られれば満足だな」などと考えている時、ふと

「北海道に行くんだったら日本三大歓楽街と言われてるすすきのにも行かないと勿体ないな。ていうかすすきのに行くなら風俗に行かなきゃ始まらないじゃん。童貞も持て余し気味になってきたしササッとソープで童貞を捨てよう。そうしよう。それが一番に違いない」

こんな考えが頭をよぎったのである。

散々「素人童貞は雑魚。初めては彼女と以外ありえないっしょ」などと言っていた2年前の僕は、実はVCにて

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こんな事を宣言していた。なんという有言実行。

 

予約

そんなこんなでソープに行くことが決まり、いざ店&女の子探し…をしようとしたものの流石は日本三大歓楽街すすきの、店の数が多すぎてイマイチどれがいいのかがわからない。人生初のソープでパネマジに騙され、モンスターを引き当ててしまい、トラウマを抱えて帰ってくるだけになるのを恐れた僕は友人達と「ハズレ感が一番無さそうな無難な嬢選び大会」を決行。2〜3時間かけて厳正なる審査を行い、

「これなら加工されていたとしてもモンスターズインクのサリーみたいな人は流石に出てこないだろう」

というレベルの嬢を選ぶことに成功した。だが1週間ある北海道旅行の内、札幌に滞在するのはわずか1日。当たり前だがその1日に女の子のシフトが被っていなければ予約を入れることは出来ない。2週間前から旅行計画より緻密に嬢選びをしたにも関わらずその日はお休みです。選び直してください。なんてあまりにも悲しい、悲しすぎる。

「シフトが被っていますように」と願い続けたおかげか、結局僕の心配は杞憂に終わり、ネット予約が可能となる1週間前、僕はウキウキで予約を入れた。

時間を80分にするか60分にするかで迷ったが、ソープランド上級者の友人に「80分だとマットプレイが追加されたりするから80分でいいんじゃね」とアドバイスをもらい、80分に決定。諸々合わせて27500円也。

そして僕はソープランドにて絶対に達成したい事を密かに三つ設定した。

一つ、絶対に膣の中で射精する事。

二つ、女の子を不快にさせず、地雷客認定されないように努力する事。

三つ、ソープで働いている女の子はいつもどんな事を考えて会話をしているのかを聞い出す事。

この三つを達成できればいいな、そう考えながら僕は当日を待った。

 

入店当日

予約から一週間が経ち、入店当日を迎えた。その日は小樽〜札幌を観光し、最終目的地としてすすきののソープで一日を終える予定を立てていた。観光中、ソープが楽しみで一日中ウキウキだった僕も入店2時間前あたりからやたらと緊張し始める。「とりあえず夜ご飯を食べて気を紛らわそう」と手近なジンギスカン屋に入るも、緊張は解けない。いてもたってもいられずナポリンサワー(北海道限定らしい。美味しかった)を無心で飲み続け、緊張を解こうと試みる。そして食後、一度ホテルに戻り、店に予約確認の電話をかけた。この時入店1時間前である。少し時間を持て余した僕は、友人に電話をかけ、励ましの言葉を貰う。しかしここで僕は肝心な「ある事」を失念していた事に気付く。

そう、「アルコールには勃起力を低下させる効果がある」事を。

「アルコールをどれだけ摂取しても余裕で勃起できます」という人も中にはいるそうだが、僕はそうではない。少しでも酔ってしまうと急激に勃起力が落ち、射精しづらくなるという残念な体質の持ち主なのである。通話中に自身のこのミスに気付いた僕は、とりあえず自分の持ちうる最強のシコネタを持ち出してチンコの感度チェックを行った。だが予想通り僕のチンコはある程度までは勃起してくれるものの、オナ禁を3日間行ったとは思えないような寂しい反応しか返してくれない。普段なら毎日シコらないと落ち着かない僕のチンコがどうやら相当重症のようである。

「本当に本番でチンコを勃たせる事は出来るのか」という不安と、「早くチンコをいつもの様に元気にしなくては」という焦燥感が募る。「夜風にでも当たればアルコールなんて抜けるだろ」と友人に言われ、「なるほど!」と思った僕は、ホテルの自室で冬なのにも関わらず窓を全開にし、全裸になり、とりあえずエロ動画を見て自身の股間に全神経を集中させ、本番に向けたシミュレーションをした。かれこれ15分ほど自身のチンコと真摯に向き合っていると、入店20分前になっていることに気づく。慌ててシャワー、髪のセット、歯磨きを済ませてホテルを飛び出し、途中のコンビニでアルコールの分解速度を早める効果があると言われているスポドリを購入。僕は緊張と寒さでガタガタと震えながらも店へと駆け足で歩を進めた。


入店

悪質な客引きに遭遇する事もなく、無事予約の5分前に店の前に到着。店内に入り、予約している事を伝え、そして待合室に案内される。そこで会員登録や支払いなどを終えると、マットを利用するか否かを質問された。最初は条件反射的に「大丈夫です」と言いかけたのだが、「マットプレイはソープでしか味わえない物だからやっておいた方がいいぞ」と言われた事を思い出し、「やっぱりありで!」と伝えた。受付のお兄さんが思っていたよりも爽やかで話しやすい人だったので少し緊張がほぐれた。

トイレに行ったり、スマホで「飲酒 性欲 関係」「勃起させる 風俗 緊急」などと検索をかけたりして待合室で時間を潰す事十数分、受付のお兄さんに「準備が出来ましたのでこちらへどうぞ」と声をかけられる。もう後には引けなくなった僕は、案内された場所へ向かい、女の子と初対面の時を迎える事になるのである。

 

対面

女の子は階段のいわゆる踊り場で待っていた。

女の子「初めまして!よろしくね!」

僕「よろしくお願いします!(日本式極深お辞儀)」

舞い上がっていたせいでなんと言われたかよく覚えていないが、こんな感じのやり取りから始まった事はなんとなく覚えている。

一目見て、最初に脳裏に浮かんできた感想は「本物だ…めっちゃかわいい…何なら写真より更にかわいいじゃん…」というものだった。

真剣にソープ嬢選びをしたあの日、僕が動画や写メ日記で見ていた女の子が目の前にいる。そう考えた途端になんとも形容し難い高揚感に包まれた。

手を繋いで雑談に花を咲かせながら部屋へと向かう。部屋に入室すると、「今日はどんな感じにする?マット有って書いてあるけど本番もマットでする?」と尋ねられた。すかさず僕は何の恥じらいも無く

「僕はソープ来るのも初めてだし童貞なんで何もわかんないです!しかも緊張から逃れるために酒入れちゃったんで、もしかしたらプレイ中にチンコシナシナになるかもしれないです!本当にごめんなさい!」

と前もって謝罪。すると女の子に

「童貞さんなんだ!初めて来るとき緊張するよね〜! 初心者の人はマットで本番するのは危ないかもだからマッサージだけにしよう。この後丁度時間に空きあるし、ダブルコース(連続した時間で同じ嬢とプレイする事らしい(?)延長とは多分別)で50分延長出来るけどどうする?」

と提案され、女の子の性格と可愛さに早くも虜にされていた僕は「延長します!」と即答。受付の人を呼んでもらい、50分の別料金を支払う。80分27500円が130分47000円に進化した瞬間である。

「緊張してるみたいだしとりあえず雑談して、いい感じになったらお風呂入る事にしよっか!」と言われ、成されるがままに「わかりました!」と元気だけは良く返事をする。僕は元より人と話すのが好きなタイプな上、相手も言わば会話を繋げるプロ。話していく内に徐々に緊張から解放されていく。会話のキャッチボールが止まらない。

「もう雑談だけで十分過ぎる位に楽しいし最後まで雑談でもいいんじゃないか」などと童貞的な発想が脳裏にチラつき始めた頃、「じゃあそろそろお風呂入ろ!」と女の子にリードされ、呆気なく服を脱がされる。パンツのみを残して全て脱ぎ終えた所で

「パンツは自分で脱ぐんで!!!」

と謎のプライドが発動。スタイリッシュにサッとパンツを脱ぎ捨て全裸になると、「僕は女の子の前で惜しげもなくチンコを披露できる男である」というよくわからない誇らしさが心に芽生えた。そして次は女の子が服を脱ぐ番である。本当であれば脱がせたりした方がいいのだろうが、そんなやり方なぞ知るはずも無く、ただただ脱いでいる所を観察する。女の子が下着を脱ぎ終え、裸になった。

「すげえ…おっぱいの形超きれい…肌もきれい…かわいい…」などと言った月次な感想しか頭に浮かばなかったが、それでも僕は心から感動していた。女の子のおっぱいを見て。

しかし、オナ禁を3日もしたはずの僕のチンコは未だ勃っていない。これはまずいと思い、ホテルでの練習の成果を生かす時だとチンコに全神経を集中させる。だが僕のチンコは願いに応えてくれない。絶望が頭をよぎりつつも僕は風呂場へと向かった。

 

お風呂

風呂場へ向かうと、まず目に入ってくるのはくっそ広い洗い場である。想像の2倍くらい広かったので圧倒された。余裕を持ってマットプレイをするために広くしてあるのかもしれない。そこにジャグジーとスケベ椅子が置いてある。とりあえずスケベ椅子に座ってみる。これが本物のスケベ椅子か…とちょっと感動を覚えた。

そして女の子に身体を洗ってもらう。全身を丁寧に洗われていると、不意にチンコを触られる。するとようやく超スロースターターな僕のレジギガス型チンコが少し反応する。「きた!!!これで勝つる!!!」と内心ガッツポーズをしていたものの、全身を洗われ終わり、「お風呂に入って待っててね」と言われ、風呂で待機していると、反応していたはずの僕のチンコは知らない間に元気を無くしてしまう。「もうだめかもしれん」と内心思っていると、女の子が身体を洗い終え、お風呂に歯ブラシを持ってやってきた。言われるがままに丁寧に歯を磨き、しっかりと磨き終えた所で風呂でまたまた雑談に花を咲かせ始める。

「お前には雑談をする脳しかないのか。折角二人で風呂に入ってるんだからもっと胸を揉んだり色々出来ただろ」

などと言われそうであるが、童貞なのでそこはご愛嬌。ぼんやりと風呂での時間を楽しんでいると、「そろそろマットの用意するから待っててね〜」と言われ風呂の中で正座待機。用意が終わった途端マットの上でうつ伏せに寝かせられる。僕の全身が女の子全身とヌルヌルに絡み合う。超気持ち良い。柔らけえ。女の子の肌ってこんなにも柔らかいんだな…アァ…この快感に永遠に浸っていたい。

次に仰向けになる様に言われ、仰向けになると、今度はヌルヌル状態でのディープキスが始まった。よくわからないのでとりあえず相手の舌を噛まないようにだけ気をつけていると、さっきまでシナシナだったチンコがSSD並の起動速度で勃ち上がった。勃ったり萎んだりでなんとも忙しい我が愛しき息子。

ソープランドにて会話力のみを生命線として生きている僕にとって口を塞がれると言うのは死活問題であるが、まぁいいかの精神で無言でキスを楽しんだ。僕のチンコが勃っている事に女の子が気付くと、今度は乳首を舐めながらの手コキが始まった。そう、「乳首舐め」である。

手コキというのは手でチンチンをシコシコする事。つまり自分の手でシコるのとそこまで大差は無い。よって感動はそこまで大きくない。だが乳首舐めは違う。これは自分では絶対に出来ない芸当である。日常生活では悲しいかなペットのウサギに舐めさせてみるくらいしか可能性が無い。乳首とチンコをシバき回され続け、新しい何かに目覚めそうになる。

「いや〜寒さ以外で乳首立ったのめっちゃ久しぶりですw」

みたいな事を口では言ってはいたが、内心は魂が抜けそうになっている僕。声を出したらなんかカッコわりいなとまたもや謎のプライドを発動させ、ヘラヘラしてみたりする。

続いてフェラが始まる。仰向け状態でフェラをされると、首を相当曲げないと女の子の顔が見れない。最初は首を曲げてどんな感じなのかを見てみようと思ったがあまりにも首が痛いのでやめて無心で天井を眺めていた。

先程の乳首舐めの影響によりIQが2まで低下している僕はフェラをされている最中、「面倒だしもうここでイってしまってもいいのではないか」などと悪魔から囁かれる。だが僕はそれに抵抗するように「ソープにまで来て膣内でイかないなんてありえない。絶対にそんな事があってはならない。それじゃあ来た意味が無い」そう自身に言い聞かせ、必死にチンコの制御に意識を向ける。意識飛びかけてるけど。

どれくらいの時間が経ったのだろう。ともあれ無事にフェラゾーンを乗り越えた僕は、再度サクッとシャワーで身体を洗い流してもらい、身体を拭き、遂にベッドへ向かった。

 

本番

風呂場から出た僕は、とりあえず喉が渇いたと言う事でオレンジジュースを汲んでもらう。少し休憩を挟んだ後に、僕は遂にベッドに足を踏み入れる。

「じゃあまずコンドーム付けよっか〜」と言われた僕は、すかさず女の子に

「もし"素人童貞"を卒業するってなった時にコンドームの使い方も知らない男と思われたら恥ずかしいんでコンドームの付け方教えてください!コンドームとか膨らませて遊んだ事しかないので!!!」

そう伝えると丁寧にコンドームの付け方を教えてくれた。これでラブホに行く機会が出来ても怖くない。そしてコンドームの装着が完了し、運命の挿入の時がやってくる。

「どの体位が一番いいとかありますか?イけなさそうなら最悪騎乗位してもらって足ピンしてたら流石にイけるとは思うんですけど…」

と不安げに尋ねると、「正常位でいいんじゃないかな?」と言われ、「じゃあそれでお願いします」と返す。そして正常位の体制になり、後は挿れるだけという状況になった。すると途端に緊張と不安が僕の心に舞い戻ってくる。そして何より今までのオナニー人生の数々が頭の中を埋め尽くす。胸いっぱいである。それでもめげずに「じゃあ、イレマスネ…」そう高らかに宣言し、僕は愛しき童貞チンコを膣内に挿入した。

「ああ、入ってしまった。僕の童貞としての人生は今日で終わりなんだな…ていうか膣内って温けえんだな、人の温もりを感じる…」

そんな事を挿れた瞬間にしみじみ考えてしまい、一人勝手にエモくなり10秒ほどフリーズ。こうして僕は正常位にて童貞卒業式を終えたのである。

とりあえずよくわからないのでAVで見た知識を元に適当に腰を振ってみる。だがここで問題が発生する。そう、経験者ならわかるだろうが、膣内は手やオナホと比較して

あまりにも!!!

刺激が!!!

弱いのである!!!

ここに来るまでに数々の風俗レポを読み、予想していた事ではあったので、一応弱い刺激でもビクンビクン出来るように訓練を積んできたつもりではあった。しかし今日は飲酒セックスデー。僕のチンコの調子が芳しくないのである。いくら腰を振ってもイける気配がない。旅疲れも相まって何分か腰を振るだけで足をつりかけ、ちょっと悲鳴をあげそうになるなど色々酷い有様になってしまったので、

「ごめんなさい、めっちゃ疲れてもう動けなさそうなんで、ちょっと手マンしてみてもいいですか?」

情けないながらもそうお願いし、快諾の後に手マンを初体験。2,3分ほど中指を膣内に突っ込み続けたものの、なんか虚無っぽい気持ちに襲われたため「そろそろ手マンは終わりにします!」と言い、手マンが終了。

その後、どんな経緯があったかは忘れたのだが、流れで騎乗位をする事に。

正常位よりはちゃんとした刺激が加わるものの、それでもやはり手には到底及ばない。しばらく女の子に騎乗位で頑張ってもらったものの、イける雰囲気が出てこないので、なんだか申し訳なくなり体力が少し回復した所で「次は僕がバックでやってみます!」そう言い放ち、お次はバックに挑戦。

AVの記憶を頼りにバックで腰を振ってみると「パンパンパンッ」と小気味いい音が鳴った。「これAVで聞いたことあるやつだ!音が鳴るのは都市伝説じゃなかったんだな」そんな事を考えつつ腰を振る。童貞にとっては全てが新発見である。

バックの状態で無心で真剣に腰を振るも、やはり快感の波が来ない。どれだけ高速で腰を振れどもただ自分の筋肉が痛くなるだけである。次第に汗も出始めた。セックスはスポーツだと言い張る人がいるが、今ならその人の気持ちを理解する事が出来るだろう。結局努力虚しく、限界まで腰を振り尽くした所で僕は力尽きた。

「ちょっとほんとにまじで疲れたんで休憩で…情けなくてごめんなさい…最悪手コキでも全然いいです…」

僕は急にこんな弱気発言をかましてしまうほどに身も心も、そしてチンコもシナシナに弱っていた。行く前は「ワンチャン二回戦も行けるっしょw」などと言っていた僕はもうそこにはいない。これが中学や高校時代に水商売の女性の事を内心少しバカにしていた僕への罰なのかもしれない。そんな統失的な考えまで浮かんでくる。しかし原因が酒なのは明白である。

そんな時に女の子がこんな言葉をかけてくれた。

「初めてソープに来たんだし手コキでイくなんて絶対勿体無いよ!手コキである程度まで行って、イきそうになったら騎乗位に切り替えるって感じにしよう!そうすればきっと中で出せるから!あと30分もあるし大丈夫!」

あまりの優しさに再び魂が抜けてしまいそうになった。そんな事を言われてしまってはもう一度チャレンジするしかない。

「まじすか、ありがとうございます。大変かもしれないですけど …僕もなんとか努力します!」

僕はそう言って、仰向けになり、足ピンマグロモードに入る。乳首舐め+手コキ+足ピンという最強の布陣を敷いてもらい、「イけそうになったら騎乗位にするから教えてね!」と言われ、プレイ再開。後は快感の波が来るのを待つのみとなった。仰向けになりチンコに全神経を集中させながら「僕のチンコ、頼む、頑張ってくれ」そう祈り続けた。そして5分くらいが過ぎただろうか。遂に快感の波が僕に押し寄せてくる。

「あ!ワンチャンそろそろイけるかもしれないです!」

そう報告すると女の子は「おっけー」と言い放ち即座に騎乗位の体制へ。僕も足がつるくらいまで足をピーンと伸ばし、射精以外の事を頭から消し去る。とにかく射精しなければならない。強い使命感を胸に騎乗位をしてもらっていると

「」

唐突に、そして不意に。僕は無言でイってしまったのだった。

射精した瞬間の身体から力が抜ける感覚でイった事を報告するのを忘れ、イった後も女の子は10秒くらい腰を振ってくれていた。我に返った僕は「あ!イったかもしれないです!」と少し遅れて報告。

「ほんと!?どれどれ…おー!ちゃんと出てるね〜 いやーよかったよかった…」

そんな言葉を女の子にかけられる。嬉しさと安堵と情けなさとで少し泣きそうになったが、流石にソープで射精して感極まって泣くのは意味がわからなさすぎるなと思い、僕は涙をこらえるようにしてふと天井を見上げた。見上げた天井は鏡になっていた。ちゃんと果てることに成功した自分と頑張って膣内射精まで持っていってくれた女の子がそこには映っている。全裸で寝転がっている自分を見てなんとも言えない気持ちになり、僕は顔を手で覆った。

ちゃんと中で果てる事が出来た時のあの喜びは大学合格した時のそれよりも大きかったかもしれない。

そして賢者モードの僕は

「ちゃんと中でイけて良かったです。色々不慣れで迷惑かけてごめんなさい。ありがとうございました。本当に…」

こんな感じで女の子に感謝の気持ちを伝えるbotと化しながらも、アフタートークに突入。ここで女の子に「お客さんと会話をする時に何か考えている事ってありますか?」と忘れずに質問をした。するとこんな答えが返ってきた。

「自分からあまり話してくれないお客さんが来た時は、頑張ってその人の趣味に当てはまる話題を探すのが大事かな!そう言う人って自分が好きな分野についてであれば結構自分から喋ってくれたりするし!だからアニメ、スポーツ、政治とかの興味の無い話題にもついていけるように日頃から結構努力はしてるよ〜」

何というプロ意識の高さ。ただただ脱帽する事しかできない。ソープ嬢への認識を改めさせられた瞬間であった。

聞いた所によると風俗嬢は完全歩合制。お客さんが誰も来なければ待機していたとしても日給は0円との事。軽い気持ちで乗り込む事の出来ない、とっても厳しい世界である。

終了10分前になり、再びお風呂場へ。

最後に全身を流してもらい、身体を拭き、服を着て部屋から退室。別れ際に心からの感謝、応援の言葉、そして

素人童貞を卒業した日にはまた胸張って報告しに来ます!今日は本当にありがとうございました!」

そう女の子に告げ、別れを惜しみつつも退店。夢の時間が終わりを告げた。そして僕は最高の達成感と幸福感に包まれながらホテルへと舞い戻り、友人各位に童貞卒業の報告をし、眠りにつく。

2020年3月29日。人生の中で忘れられない大切な日がまた一つ増えた。

 

後悔している事

・行く前に緊張のあまり酒を飲んだ事

説明不要。ソープに行く前に酒は飲むな。こいつのせいでめっちゃ苦労した。酔っていると鮮明に記憶が残らないのも問題である。

 

・体力の残っている時に行かなかった事

鈍行旅行の3日目の夜、一日中各地を歩き回って観光してきた後にソープとなると、意外と体力的にキツい所があった。日頃から結構歩いてるしまぁ大丈夫でしょ(適当)と考えていたが甘かった。

 

・身体をもっと鍛えておかなかった事

同上。やはりセックスはスポーツである。体力が無ければ始まらない。

 

・おっぱいを吸い忘れた事

揉むだけで満足して吸うのを素で忘れてた。これは悔やんでも悔やみきれない。次の機会があれば吸いたい。

 

・舌を磨き忘れた事

帰ってきた後に友人から口臭の最大の原因が舌である事を知らされた。歯磨きをした後にキシリトールガムを3粒噛むくらいしか口臭ケアをする方法を自分では思いつかなかった。もっと早く知っていれば…

ワンチャンめっちゃ酒臭かったかもしれないと思うと女の子に非常に申し訳ない気持ちになる。次から気をつけます。

 

終わりに

僕はソープランドに行って、普通に生活しているだけでは知れない事を知ることができました。失ったものはせいぜい5万程度の金と童貞だけです。

童貞各位、そしてソープに行った事が無いという非童貞各位。人生に少し行き詰まったなと感じたりしたのであれば、勇気を出してソープランドに行ってみてはどうだろうか?

一度でもソープランドに行けば、きっとそこでは忘れられない素敵な経験をする事が出来ると思います。激安店とかでなければね!

このブログが少しでもソープに行くか迷っている人の参考になればいいなと思います。参考になるかしらんけど。

長い文章を最後まで読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

 

追記

今回ブログを書くにあたり、勝手ながらもこちらのブログを参考にさせて頂きました。文体とかが似てしまった感は否めませんがお許しください。

このブログを見てすすきののソープに行って童貞を捨ててこようという気が固まったというのもあります。

筆者のきゅーり氏に多大なる感謝を。ありがとうございました。http://hiyashikyuri.hatenablog.com/entry/2019/03/08/182742